
「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」(ルカによる福音書6章31節)
神戸聖隷福祉事業団は、丁度50年前の1975年に、西神戸教会(日本キリスト教団)に属する教会員たちの祈りと行動によって創設され、今年で創業50周年の年を迎えました。クリスチャンとして聖書に示された愛と奉仕を実践する使命に基づく行動が起こされ50年が経ちました。その後、障害者福祉や高齢者福祉の事業運営を通して、ご利用者、そのご家族の皆様から、そして行政や地域社会の皆様からもご支持をいただき、今日まで成長することができました。
第1号施設である恵生園を開設した兵庫県但馬地区(朝来市、養父市、豊岡市)と法人本部を置く神戸地区に施設や事業所を設置し、今日では33施設にわたる幅広い社会福祉の事業を展開し、約2000名のご利用者の支援に約680 名の職員が従事しています。
2020年初頭から襲われた新型コロナウイルスの感染拡大は私たちに様々なチャレンジを強いてきました。しかし、私たちは、コロナ禍でもエッセンシャルワークとして、ご利用者のQOLを高める質の高いサービスに努めると共に、より多様な事業を展開すべく新しい施設を開設し、支援の業を強めてきました。そして、そこで働く人材の確保と養成に注力し、働き人のワークライフバランスを心掛けました。
多くの人々が今なお様々な状況の中で生きづらさや悲しみ、恐怖、不安を持って生活しておられます。皆さんが笑顔を取り戻し、明るい生活を送れるように努力を続けていきます。「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」愛の実践にあふれる社会、施設、人間関係の構築を目指し歩みます。
2025年4月
神戸聖隷福祉事業団 理事長 水野雄二
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